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いづみ（宮本信子）は、鉄平（神木隆之介）がリナ（池田エライザ）と駆け落ちをして以来、消息を絶ったと玲央（神木）に告げる。そして、鉄平とリナが消えた“あの夜”について語り始める。

1965年3月、新たな石炭層の発見により端島は活気を取り戻し、鉄平も操業に力を注いでいた。しかし、誠の通院でリナと頻繁に長崎を訪れていた鉄平には、島民たちから「2人が不適切な関係にあるのでは」という噂が立っていた。鉄平は賢将（清水尋也）からそのことを聞き、即座に否定するものの、鉄平とリナの間には誰にも言えない秘密が存在していた。

そんな中、鉄平は朝子（杉咲花）に「大切な話がある」と伝え、夜に会う約束をする。しかし、その約束の時間になっても鉄平は姿を現さなかった。“あの夜”一体何が起こり、鉄平と朝子の運命がどのように分かれたのか――。

さらに、いづみが持つ鉄平の日記10冊には、大きな秘密が隠されていた。黒く塗り潰された文字や破られたページが示す真実とは何なのか。玲央は日記に隠された鉄平の思いを探り、いづみとともに再び長崎を訪れることを決意する。

長崎で2人が目にするのは、鉄平が残した愛と決断の痕跡。そして、70年の時を超えて繋がる青春、友情、家族の絆が明らかになる。鉄平の真実とその思いが紡ぐ物語は、ついに感動の結末を迎える。

1964年、端島は爆発事故による廃鉱から4か月が経過し、多くの鉱員が島を去る中で、残った人々も希望を失いかけていた。荒木家では、長年の過酷な労働がたたり、一平が病床に伏し、家族にも暗い影が差し込む。

そんな状況の中、鉄平は新たな希望を見出そうとしていた。未開発の石炭層を掘り当て、端島を再び活気づけるために奮闘する。一方で、鉄平と朝子は久々のデートを長崎で楽しむ。人目を避けながらも、二人は互いへの思いを深めていくが、鉄平にまつわる良からぬ噂が島内で囁かれ始めていた。

時代は現代へ。いづみは夫・和馬の勧めで認知症のテストを受けることに。秘書の澤田は、和馬が何か企んでいるのではないかと警戒の目を向ける。その一方で、鉄平の行方を追う玲央は、端島に関する記録フィルムや資料を集めるため、オークションに奔走していた。

しかし、玲央のもとにホストクラブ時代のホスト仲間が乗り込んできて騒動が勃発。玲央は過去との因縁に向き合いながらも、鉄平の謎を解明する決意を新たにする。

過去と現代が交錯する中、鉄平の真実、そして荒木家や端島の運命はどう繋がっていくのか――それぞれの想いが絡み合う物語がさらに動き出す。

物語は現代と1964年を行き来しながら、過去と現在の運命が交錯する。

現代では、玲央がいづみから「鉄平が今もどこにいるのかわからない」と聞かされ、衝撃を受ける。鉄平の行方を巡る謎は深まるばかりだ。

一方、1964年の端島では、荒木家に幸せな日々が訪れていた。進平とリナの息子が一歳を迎え、一平やハルは孫の成長に目を細める。さらに賢将と百合子も結婚1周年を祝う中、鉄平と朝子も人知れず交際を始め、2人の間に芽生えた静かな幸せが描かれる。

しかし、平穏な日々は突然の災厄によって打ち砕かれる。鉱山の坑内で一平が作業していた時、ガス爆発による大火災が発生。端島最大の危機に直面し、進平や鉄平も現場に駆けつける。

それぞれが命を懸けて立ち向かう中、鉄平の秘められた強さや決意が浮かび上がる。一方で、この危機が彼らの運命にどのような影響を及ぼすのか――過去の一日が現代の謎を解き明かす鍵となる。

運命を揺るがす災害が、家族と愛する人々の絆を試し、物語は新たな緊迫感を帯びていく。

1963年、東京オリンピックを翌年に控える日本で、多くの炭鉱が閉山に追い込まれる中でも、端島ではいつも通りの正月が訪れていた。

園芸部で活動する朝子は、自ら育てた鉢植えを鉄平に見せる。朝子の笑顔を見て鉄平も喜び、2人の距離が徐々に縮まっていく様子がうかがえる。一方で、賢将はある決意を固め、その思いを鉄平にだけ打ち明ける。賢将の決断がこれからの展開にどう影響するのか、波乱の予感が漂う。

その頃、進平とリナは荒木家を訪問する。リナを命懸けで助けたことをきっかけに絆を深めた2人は、大切な報告を伝えるためにやってきた。報告の内容が、物語に新たな局面をもたらすことになる。

一方現代では、玲央がいづみとの血縁関係がないこと、そしていづみの本当の名前が“朝子”であると知り、過去とのつながりを探り始める。鉄平が残した10冊の日記を読み進める中、1冊に挟まれていた“種”のようなものを発見する。それが過去と現在を結ぶ鍵となるのか。

過去と現在が交錯し、隠された真実が少しずつ明らかになる中、玲央がたどり着く答えとは何なのか。運命の糸が絡み合う物語が、深まっていく。

現代――
いづみ（宮本信子）の家にDNA鑑定の結果が届く。玲央（神木隆之介）との血縁関係があるのか、その真実がついに明らかになろうとしていた。次々と明かされる事実の先に、いづみが2018年に生きている「本当の理由」が浮かび上がる――。いづみの過去と現在、そして玲央との繋がりに隠された秘密とは何なのか。

1958年12月――
「全日本炭鉱労働組合」の意向を受け、鉱員たちが期末手当の賃上げを求める“部分ストライキ”を計画する。鉱員の一平（國村隼）や進平（斎藤工）は団結して立ち向かおうとするが、鷹羽鉱業側は要求を拒否し、鉱山のロックアウトを決定。ロックアウトによって賃金が一切支払われなくなるため、鉱員たちは生活の危機に直面する。

父・辰雄（沢村一樹）がロックアウトを実施したことで、鉱員たちの間に不満が広がり、現場の空気は険悪さを増す。家族同然に思う鉱員たちと対立することになった息子の鉄平（神木隆之介）は、労働組合の制度そのものに疑問を抱き始める。どちらの立場も理解する彼は、炭鉱の未来と人々の生活の間で葛藤を深めていく。

そんな中――
鉱員の中で孤独を抱えるリナ（池田エライザ）が進平に、自身の悲しい過去を語り始める。過去に炭鉱で家族を失ったリナの思いは、進平にとって大きな衝撃となり、彼の行動を変えるきっかけとなる。

過去と現在が交錯する物語――
2018年のいづみと1958年の鉄平たち、それぞれの選択がどのように繋がり、玲央の存在が何を意味するのか。炭鉱を巡る歴史の闇と、家族の絆に隠された謎が、今解き明かされようとしている。

1957年10月、端島での生活環境を改善するために尽力していた鉄平（神木隆之介）と賢将（清水尋也）の働きが実を結び、新しい社宅制度が整備される。進平（斎藤工）からの助言も加わり、端島にはついに水道が開通。新しい鉱員アパートや小中学校の新校舎も完成し、人口と出炭量が増加して島は最盛期を迎えつつあった。

そんな中、かつて端島で撮影された映画「燃ゆる孤島」の続編制作のため、プロデューサーの夏八木（渋川清彦）が再び島を訪れる。活気あふれる端島の姿を映したいと情熱を語る夏八木は、島民たちから出演者を募るオーディションを開催すると発表。多くの島民が心躍らせる中、密かに演技に挑戦し始めた朝子（杉咲花）も期待を膨らませる。

一方、現代では玲央（神木隆之介）がいづみ（宮本信子）の家に居候することに。いづみは家族に玲央を婚約者として紹介し、玲央は初めていづみの家族と顔を合わせるが、戸惑いながらも少しずつ距離を縮めていく。

現代。玲央（神木隆之介）は、いづみ（宮本信子）が「自分に似ている」という“忘れられない人”の正体について関心を持つ。いづみは、かつて想いを寄せていた鉄平（神木）とのこと、そして島で繰り広げられた複雑な恋模様を玲央に語り始める。

1955年9月、端島では鉄平（神木）がリナ（池田エライザ）を遊びに誘う姿を、朝子（杉咲花）が複雑な気持ちで見守っていた。朝子の鉄平への想いに気づくリナもまた、鉄平の自分への好意を受け流しつつ、心に葛藤を抱える。

一方、海底水道計画の検討会に参加する賢将（清水尋也）に同行して長崎を訪れた百合子（土屋太鳳）は、アメリカ生まれの“スクエアダンス”に出会い、これを端島に持ち帰る。鉄平、朝子、賢将、リナを集めて練習を始め、同好会を設立しようと意気込むが、その頃、端島には大型の台風が接近しており――。

現代。玲央（神木隆之介）は、いづみ（宮本信子）が一体何者なのか、そして自分に似ているという「忘れられない人」とはどんな人物なのか気になっていた。いづみは玲央に、かつて想いを寄せていた鉄平（神木隆之介の二役）のことや、島で繰り広げられた複雑な恋模様について語り始める。

1955年9月、端島。リナ（池田エライザ）に好意を寄せて遊びに誘う鉄平を、複雑な思いで見つめる朝子（杉咲花）。朝子は鉄平への想いを秘めていたが、それを感じ取っているリナも、鉄平から向けられる好意に戸惑い、心の中で葛藤していた。

一方、賢将（清水尋也）は、端島に生活用水を引くための海底水道計画の検討会に参加するために長崎を訪れ、そこに同行した百合子（土屋太鳳）は、アメリカ生まれのスクエアダンスと出会う。スクエアダンスに興味を抱いた百合子は、端島に持ち帰り、すぐに同好会を設立しようと鉄平、朝子、賢将、リナを集めて練習を始める。

しかしその頃、大型の台風が端島に近づいてきて、島の人々に不安が広がっていた――。

2018年夏、東京。ホストの玲央（神木隆之介）は、その日暮らしを送っていた。そんな彼に突然、怪しげな婦人・いづみ（宮本信子）から「私と、結婚しない？」とプロポーズされる。驚いた玲央だったが、ホストクラブに訪れたいづみが大金を使ってくれたことで、彼女を都合の良い客と見なし、彼女の誘いに乗る。そして、軽い気持ちで長崎を訪れることに。フェリーに乗り、端島に近づくにつれて、いづみの表情には想いがこみ上げていた。

1955年春、長崎県・端島。炭鉱員・一平（國村隼）の家に生まれた青年・鉄平（神木隆之介）は、島外の大学を卒業後、端島に戻り、鷹羽鉱業の職員として働くことになった。彼と同じ大学を卒業した幼馴染の賢将（清水尋也）と百合子（土屋太鳳）も帰島し、鉄平の兄・進平（斎藤工）、島の食堂の看板娘・朝子（杉咲花）、そして母・ハル（中嶋朋子）らが彼の帰島を喜んだ。しかし、父・一平だけは激怒し、賢将の父・辰雄（沢村一樹）も息子の就職先に思うところがあるようだった。

その頃、端島に謎の美女・リナ（池田エライザ）が現れた。歌手だという彼女に、鉄平たちは興味津々だが、彼女の存在は謎めいていた。

高度経済成長期の希望に満ちた1955年の端島と、閉塞感が漂う現代の東京。70年の時を超えて、2つの異なる時代と場所をつなぐ若者たちの物語が、今幕を開ける――。