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5年前のバス事故の真相を追うため、宇崎（間宮祥太朗）の母・純子（藤田朋子）が原告となり、夫・裕生（宮川一朗太）が勤務していた湊中央バスを提訴する。

被告側であるバス会社所長・浜岡（おかやまはじめ）は、「事故原因は裕生が副作用の強い薬を服用していたこと」とする警察の結論を拠り所に、会社の責任を否定し続ける。

真相を掴むため、宇崎は伊野尾（上白石萌歌）とともに初めて父の勤務先だったバス会社を訪問。しかしそこで彼らを待ち受けていたのは、想像以上に深く複雑な事情だった。

一方、浅見（りょう）は裏で動き、ある闇カジノに目をつける。高井戸（三山凌輝）と協力し、半グレの若者をカジノへ潜入させようと計画を進行中。浅見の狙う相手とは誰なのか――バス事故と繋がる新たな闇が動き出す。

5年前、15歳の娘・佳奈（藤﨑ゆみあ）と二人で暮らしていた轟（仲村トオル）は、HY法律事務所で多忙を極めながらも法廷では冷静沈着、周囲から信頼される存在だった。

だが、同僚の桐石（及川光博）や刑事の浅見（りょう）からは、「弁護士としては一流だが、父親としてはどうか」と厳しい声が寄せられる。仕事に追われる中で、思春期を迎えた佳奈との距離を感じることも増えていた。

父親としての在り方を見直そうと考えた轟は、1週間後の佳奈の誕生日を親子で祝おうと計画。何をプレゼントすべきか悩みながらも、ようやく誕生日当日を迎える。

プレゼントを手に帰宅途中、轟は佳奈に帰宅時間を知らせるメッセージを送る。しかし、何度待っても佳奈からの返信は届かない──。

家族として向き合おうとしたその矢先、運命は大きく動き始めていた。

轟（仲村トオル）は、5年前のバス事故にGIテクノロジーズの自動運転システムが搭載されていたと事務所に報告。すると、伊野尾（上白石萌歌）は、そのGIと関係のある東亜病院を訴える依頼が偶然届いていることに気づく。

バス事故の真相に近づける可能性を見出した宇崎（間宮祥太朗）の意見もあり、轟は依頼を受けることを決断。

依頼人の住菜々子（堀田茜）は、父が脳動脈瘤の手術後にくも膜下出血で急死したことに疑念を抱き、母には内緒で調査を依頼していた。病院の説明に不自然さを感じたという。

宇崎、伊野尾、高井戸（三山凌輝）は、当時の執刀医・河野遼平（坪倉由幸）を中心に調査を開始。その途中、病院内で偶然、桐石（及川光博）と遭遇し、彼の妻・綾（映美くらら）が河野による脳動脈瘤の手術を控えていることを知る。

調査の対象と、命を預ける医師が一致するという複雑な状況に、3人は調査を続けるべきか葛藤を抱える。やがて、予想外の展開が彼らを待ち受けていた――。

音部市長（髙嶋政伸）の証言により、宇崎（間宮祥太朗）と轟（仲村トオル）は、自分たちが追っていた事件の背後に“真の黒幕”が存在することを知る。突然現れたその存在に動揺しながらも、轟は桐石（及川光博）と浅見（りょう）を事務所に呼び寄せ、伊野尾（上白石萌歌）と高井戸（三山凌輝）をこの件から外すと告げる。

伊野尾と高井戸はこの時初めて「バス事故」の詳細を知らされ、高井戸は真相解明への協力を申し出る一方で、伊野尾の表情はどこか曇っていた。

情報収集を進める中、轟は高井戸のSNS上で高校陸上大会の盗撮写真を発見。その被写体は女子選手・三浦彩音（伊礼姫奈）であり、伊野尾がさらに調べた結果、「鳥自爺」という不審なアカウントにたどり着く。

調査を進めるうち、「鳥自爺」は闇サイトで違法な犯罪動画を売買していることが判明。宇崎は正義感から、その正体を突き止めようと動き出す。

だが、彩音の通う高校からは「本人の意向で警察沙汰にはしたくない」と静観を要請され、捜査は難航。納得できない伊野尾は再度高校に連絡を取り、自身の過去を彩音に正直に打ち明けることで、彼女の心に直接訴えかけようとする――。事件はバス事故から盗撮犯罪へとつながり、思わぬ展開を見せ始める。

宇崎（間宮祥太朗）は、高井戸（三山凌輝）が突然姿を消したことに違和感を覚えながらも、湊市役所職員・松原知里（大島涼花）の自殺の背景に音部市長（髙嶋政伸）のパワハラがあったと睨み、伊野尾（上白石萌歌）とともに調査を進めていた。

だが、関係者への聞き込みでは決定的な証言は得られず、秘書課長・小谷加奈子（酒井若菜）から職員への接触も制限され、捜査は難航。

さらに追い打ちをかけるように、週刊誌の報道が火種となり、ピース法律事務所には「訴訟をやめたい」と申し出る依頼人が続出。

ついに、知里の両親までもが訴訟取り下げを示唆し始める。加えて、法律事務所には懲戒請求が届き、轟（仲村トオル）は綱紀委員会から呼び出される事態に。最悪の場合、弁護士資格を失う危機に直面する。

その裏で、高井戸は轟と敵対する弁護士・千賀（田中直樹）の元に移籍し、音部市長側の代理人に就任していた。

高井戸の裏切りを知った宇崎は激昂し、さらに彼が被害者を貶めるような手法で動いていることに納得できず、彼を待ち伏せして直接対峙しようとする――。

正義と信頼が揺らぐ中、それぞれの立場と思惑が激しく交錯していく。

轟（仲村トオル）は5年前のバス事故を隠蔽した湊市市長・音部（髙嶋政伸）を追い詰めるため、音部とつながる健康食品会社社長・高島陽次（羽場裕一）に接近する。

この任務を“カメレオン桐石”こと桐石（及川光博）に依頼。桐石は巧みに罠を仕掛けて高島の会社に潜入する。さらに轟は、宇崎（間宮祥太朗）を“社外研修”として桐石の支援に送り込む。

その後、高島の会社に国税の調査が入る事態となり、桐石は高島にすべての情報開示を要求。調査官の目を欺くため、宇崎に社員として振る舞うよう指示を出す。

一方で、轟は自殺した市職員の遺族を動かし、市と音部市長を相手取った訴訟を起こさせる。調査を進める轟と伊野尾（上白石萌歌）。その裏で、高井戸（三山凌輝）は何者かと密かに接触していた――。

ピース法律事務所では、急成長中のミートハウジングに関する“火種”を探る会議が行われていた。度重なる特許取得と拡大の陰で、開発権利を巡るトラブルの噂が絶えない。新たな標的は、被害を受けたとされる牧田材木店。

若き社長・牧田一也に接触を試みるも、轟の申し出は断られ、伊野尾、高井戸、宇崎は一也の背景を探るべく職人たちから話を聞く。失踪した父の後を継ぎ、会社を必死に支える一也の姿に、宇崎は心を動かされる。

職人たちは反撃の機会を望むが、一也は訴訟に消極的。そんな中、轟の指示で宇崎と高井戸は、この一件の突破口となる重要人物のもとへと向かうのだった。

ピース法律事務所に突然やってきたのは、高山恭子（アン ミカ）。代表の轟（仲村トオル）に相談があるというが、事務所にいたのは留守番中の宇崎凌（間宮祥太朗）だけ。宇崎は代理で話を聞くことにする。

相談内容は、恭子の知人である外国人技能実習生・クオン（パース・ナクン）が大怪我を負ったというもの。現場は、恭子が営む大衆食堂のある町・帆刈町。労働中の事故なら労災が適用されると宇崎が説明するも、クオン本人は「自分の不注意による事故」と主張し、申請を拒む。

さらに、相談を聞いた轟からは「この件に関わるな」と釘を刺される。だが納得がいかない宇崎は現地へ向かうことを決意。伊野尾麻里（上白石萌歌）も同行することに。

帆刈町にある水産加工会社・二見水産加工を訪れた二人は、社長の二見壮一（ドロンズ石本）から協力的な対応を受ける。クオンのことも「大切な仲間」として心配する素振りを見せるが、伊野尾はその裏に違和感を覚える――。

温かい笑顔の裏に何が隠されているのか？
宇崎と伊野尾は、真実を掘り起こそうと動き出す。
技能実習生を取り巻く闇に、光は届くのか――。

弁護士デビューを果たした宇崎凌（間宮祥太朗）は、依頼人すら欺くような手段で勝訴した前案件に納得がいかず、悩みを抱えていた。

それでも、また就職活動に戻る現実は受け入れられず、葛藤を抱えたまま、ピース法律事務所代表・轟謙二郎（仲村トオル）の指示で次の案件調査に向かう。

次なる火種として轟たちが目をつけたのは、東修大学ラグビー部で起きた“いじめによる自殺未遂”と噂される問題。

被害者・西田真斗の弟で、ラグビー部に所属する西田颯斗（宮近海斗）に接触しようと試みる。颯斗は年代別日本代表にも選ばれる有力選手で、チームにとって欠かせない存在だ。

颯斗の練習風景を視察した後、伊野尾麻里（上白石萌歌）と高井戸斗真（三山凌輝）は、ラグビー部員や関係者への聞き込みを開始。

一方、宇崎は保護者説明会に単独で潜入するが、その場の空気に強い違和感を覚える。

正義感から出た宇崎の“勝手な発言”は、説明会の場に波紋を広げてしまい――。

理想と現実の狭間で揺れる若き弁護士が、再び正義と向き合う。次なる“火種”が、宇崎の価値観をさらに揺さぶる展開へ。

宇崎凌（間宮祥太朗）は、父を事故で亡くしたことをきっかけにサラリーマンを辞め、必死の努力で司法試験を突破。成績はほぼ最下位ながらも、持ち前の根性で弁護士資格を手に入れる。しかし、弁護士業界は飽和状態。なかなか就職先が決まらずにいた。

そんな中、母・純子（藤田朋子）の弁当屋の常連であるピース法律事務所の代表・轟謙二郎（仲村トオル）を紹介され、晴れて採用が決定。ところが、そこは「争いは、起こせばいい」と主張する一風変わった事務所だった。

宇崎の最初の案件は、3年前に山上工業で起きた作業員のサイロ転落死亡事故。轟は、亡くなった作業員の妻・斎藤美咲（土屋太鳳）をターゲットに設定し、宇崎と先輩弁護士の伊野尾麻里（上白石萌歌）、高井戸斗真（三山凌輝）とともに接触を試みる。

だが、宇崎の不用意な発言が美咲の反感を買ってしまい、信頼どころか敵視される結果に。

さらに、事故には不審な点があると気づいた宇崎は、独断で山上工業の社長のもとを訪れ、事故当時の真相を探ろうとする。しかしそこで現れたのは、山上工業の顧問弁護士・桐石拓磨（及川光博）。圧倒的な存在感と切れ者ぶりを見せる桐石に、宇崎は真正面からぶつかることに――。

正義とは何か。弁護士として、そして人として、宇崎の本当の戦いが今、始まる。