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9年ぶりに再び総理大臣に就任した武藤泰山（遠藤憲一）は、秘書の冴島優佳（あの）や様々な一般国民と入れ替わるという奇妙な事態に巻き込まれつつも、内閣支持率を上昇させるなど奮闘していた。しかし、そんな泰山が今度は臨終間近のおばあちゃん・梅村トメ（丘みつ子）と入れ替わってしまう。

泰山はトメの体で驚異的な生命力を発揮するも、病院のベッドから動けず困惑。一方、泰山の姿になったトメは、総理執務室を「天国」と勘違いし、田中丸たちに連行される。自分の体が危険な状態であることを話したトメから、一同は「もしトメが亡くなれば泰山も危険」と知り、急いで彼女の入院先を探し始めるが、トメは対策本部から姿を消してしまう。

自由を満喫しようと街に出たトメは、ファストフード店でバイトを始めるなど好きなことを楽しむ。優佳は懸命に説得して入院先を聞き出そうとするが、トメは「自由を楽しみたい」と断り、優佳を引き連れてパフェや爬虫類カフェなどを堪能する。

その頃、青森の病院に入院中のトメの夫・進（伊武雅刀）と息子・恵介は、トメの延命治療の決断を迫られていた。

引退間近の元総理・武藤泰山（遠藤憲一）に再び総理大臣復帰のチャンスが舞い込むが、次々と人々と入れ替わる奇妙な出来事に巻き込まれてしまう。まず秘書の冴島優佳（あの）、続いて闇バイトをしている若者・木下（曽田陵介）と次々に入れ替わりが発生。さらに、公安の新田理（山内圭哉）と猫田マモル（山時聡真）が調査を進める中、アメリカ政府が背後にいる可能性が浮上する。

そんな中、アメリカのバーガー大統領が再選直後に緊急来日することが決まり、狩屋孝司官房長官（金田明夫）や田中丸一郎太（大橋和也）らと協議するが、このタイミングで泰山は5歳の園児・早瀬信太（吉本凪沙）と入れ替わってしまう。首脳会談を控えるも、5歳児の姿となった泰山は何もできず、ただ保育園で子どもたちと遊ぶしかない状況に。

一方、泰山の体に入ってしまった信太（泰山顔）は、総理としての立場に戸惑いながらも一郎太と遊び、優佳に甘えるなど気ままに過ごしていた。

そんな中、対策本部は入れ替わりに関連する脳波チップがワクチンに混入されていた可能性を突き止める。そして信太の姿での生活に限界を感じた泰山は、保育園を抜け出し、大統領との会談に向かおうと決意するが…！？

引退を間近に控えていた武藤泰山（遠藤憲一）は、民政党最大派閥のドンである二木正一（岸部一徳）からの要請で、再び総理大臣の座に就くことになる。しかし、またしても入れ替わりが発生し、今回は新たに秘書となった冴島優佳（あの）と中身が入れ替わってしまったのだ。

公安の新田理（山内圭哉）と猫田マモル（山時聡真）の調査によると、今回の入れ替わり対象は【全国民】であり、未曾有のテロに巻き込まれる事態となる。

泰山は次なる入れ替わりに見舞われ、総理執務室で激しい頭痛を感じた後、気づくと山中でシャベルを持って立っていた。目の前には両手を縛られ、頭から血を流してぐったりした男が木に寄りかかっている。

「まさか俺は、殺人犯と入れ替わってしまったのか!?」と驚愕する泰山。周囲には強面の男たちが囲んでおり、泰山はシャベルを投げ捨て、全力で逃げ出す。

その頃、泰山と入れ替わった木下直樹（曽田陵介）は、狩屋孝司＝カリヤン（金田明夫）、田中丸一郎太（大橋和也）、冴島優佳らと共に、入れ替わり対策本部にいた。

田中丸らは目の前にいる「泰山」が本物とは信じて疑わなかったが、何を言われても「ああ…」としか返事をしない泰山（実際は木下）に業を煮やし始める。

一方、追っ手から逃れた泰山（木下の姿）は、無一文で連絡手段もないまま、ひたすら総理官邸を目指して走り続けるが、混乱の中でどんな運命が待ち受けているのか――。

元内閣総理大臣であり、引退を間近に控えた武藤泰山（遠藤憲一）は、サウナ議連やお寿司議連など、のんびりとした議員生活を送っていた。

しかし、民政党最大派閥を率いる二木正一（岸部一徳）から連絡が入り、党の支持率が史上最低の5％に落ち込む危機的状況を打開するため、再び総理大臣の座に就くよう要請される。

一度は断るものの、二木の説得により「とりあえず」総理大臣を引き受けることにした泰山。喜ぶ官房長官の狩屋孝司（金田明夫）と書生の田中丸一郎太（大橋和也）と共に、新たな公設第一秘書を探していると、前任秘書の貝原茂平から推薦された冴島優佳（あの）が現れる。

成田育英財団出身の優秀な人材である優佳は、武藤内閣の閣僚案を提案し、その斬新な内容に泰山は驚かされるが、結局は二木の意向に従わざるを得ない。

翌日、政治評論家の蓮沼清彦（満島真之介）らとテレビの生放送に出演していた泰山は、突然の激しい頭痛に襲われて意識を失う。

そして目が覚めると、またしても入れ替わりの事態に見舞われたことに気づく。そこに現れた警視庁公安部の新田理（山内圭哉）と猫田マモル（山時聡真）から、今回の入れ替わりが某国のハッキングによるものだと告げられるのだった。