嘘解きレトリックを見逃した！見逃し配信で見る方法は？

探偵・祝左右馬（鈴鹿央士）の助手となった浦部鹿乃子（松本穂香）は、早く役に立ちたいと意気込んでいる。そんな中、事務所の大家から猫探しを頼まれ、無事に猫を発見するも、左右馬が猫を交渉材料にしようとする態度に鹿乃子はあきれる。

事務所に戻ると、藤島千代（片山友希）が現れる。左右馬は「関わるとロクなことがない」と逃げ出し、鹿乃子と祭礼の行列に紛れて隠れるが、結局千代に見つかってしまう。千代は、着崩れた着物を直すため事務所へ同行し、着付けの後、千代は事務所の様子に興味津々でメモを取り出すが、カバンに見覚えのない手鏡が入っていることに気づく。

千代は先ほどぶつかった男の持ち物だと推測し、手鏡を返しに行きたいと言い出す。左右馬は男が左官屋ではないかと助言し、鹿乃子を千代に同行させることに。2人は左官屋を訪ね歩き、利市（橋本淳）という男に辿り着き、無事手鏡を返すことができた。

しかし、その後、周辺でひったくり事件が発生。被害者の話から、手鏡の特徴が利市の持ち物と一致することが判明し、鹿乃子と千代は利市をひったくり犯として再び追うことになる。

探偵の祝左右馬（鈴鹿央士）と助手の浦部鹿乃子（松本穂香）は、怪談雑誌記者の端崎雅（北乃きい）に同行し、「人形屋敷」と呼ばれる綾尾家の取材に赴くことになった。綾尾家では一ヶ月前、使用人のイネ（松浦りょう）が謎の死を遂げており、「人形殺人事件」として不気味な噂が立っていた。屋敷には、両親を亡くした品子（片岡凜）が一人で暮らしており、離れの「人形部屋」には、奇妙な人形が数多く並んでいた。

雅が品子に事件の状況を尋ねると、品子は「イネは自殺した」と言う。しかし、鹿乃子はその言葉がウソであると感じ取り、左右馬や雅も品子の話に違和感を覚える。

翌日、左右馬と雅が離れの部屋を訪れると、障子に血飛沫が付いているのを発見。慌てて中に入ると、倒れているのが品子だと思いきや、それは人形であった。そこに血の滲んだ着物を着た品子が現れ、続いて鹿乃子も駆けつける。雅が着物の血について質問するが、品子の返答がまたウソであると鹿乃子は感じ取る。さらに、品子の会話の中に幾つもの嘘を見抜いた鹿乃子から合図を受けた左右馬は、真剣な表情で女中に警察と医者、自動車の手配を指示する。

九十九夜町の早朝、祝左右馬（鈴鹿央士）と浦部鹿乃子（松本穂香）は駅に向かっていた。鹿乃子は汽車に乗るお出かけに浮かれていたが、左右馬から「家賃を払えず、朝だけど夜逃げしているんだ」と告げられる。そんな中、左右馬は不審な男に気づき、鹿乃子の“嘘を聞き分ける能力”を使って男が置引をしていることを見破る。男は逃げ出すが、居合わせた女性に足を引っ掛けられて転び、周囲の人々に取り押さえられる。

置引犯に足を掛けたのは、左右馬の知り合いで端崎馨（味方良介）の姉・雅（北乃きい）だった。雅は左右馬たちが夜逃げ中だと知ると、取材旅行に同行しないかと誘う。彼女が「魔境探報」という怪談雑誌の記者だと聞いた鹿乃子は怖がり、左右馬も断ろうとするが、家賃を報酬にすると雅が言い、左右馬は即座に承諾する。

雅が取材するのは「人形屋敷」と呼ばれる綾尾家。綾尾家では、一人娘の成長を祈願し、娘と同じように成長させた人形を育てるという風習があった。現在、屋敷は主人夫妻が海難事故で亡くなり、娘の品子（片岡凜）が継いでいるが、品子はまるで人形のような姿をしており、妙な噂が絶えなかった。

左右馬らが屋敷に到着すると、案内人の柴田（佐戸井けん太）から、女中のイネ（松浦りょう）が「人形部屋」を覗いた際、死体を発見したと聞かされる。しかし、柴田が刑事の寺山清一（正名僕蔵）と確認しに行ったところ、死体と思われていたのは人形だった。その後、イネは岩場に転落し、亡くなってしまう。事件の真相を探るため、左右馬、鹿乃子、そして雅は品子に会いに行くが…。

祝左右馬（鈴鹿央士）の探偵事務所で助手として働く浦部鹿乃子（松本穂香）は、ガラクタだらけの事務所を掃除していた。左右馬は貧乏探偵で、人からもらえるものは全て受け取っていたため、事務所は散らかり放題。そんな時、左右馬はガラクタを処分しようと思い立ち、リヤカーに積んで鹿乃子と共に町へ出る。

二人が向かったのは古道具屋で、左右馬は鹿乃子の“嘘を聞き分ける能力”を使って、店主（前野朋哉）の買い値の嘘を見破り、値切られないように交渉する作戦に出る。鹿乃子のサインに従い、左右馬はガラクタを良い値段で売ることに成功。すると店主は、数日前に『六十番街』で酔っ払い、財布を盗まれたことを二人に話す。

その後、左右馬の友人で刑事の端崎馨（味方良介）が事務所に訪ねてくる。友人のいない鹿乃子にとって、友人関係がある左右馬を少し羨ましく思う。端崎は雑誌の写真を持参し、『六十番街』に新しくできた料亭の写真に写る美しい仲居（中田クルミ）が“松葉牡丹の君”ではないかと話す。数日前、端崎は左右馬にもらったつくも焼きに食あたりし、倒れ込んだ際に松葉牡丹の絵柄が描かれた着物の女性に介抱されたという。

しかし、左右馬は写真を見比べて「全然違う」と言うが、鹿乃子は左右馬が嘘をついていると察知する。

浦部鹿乃子（松本穂香）は、人の嘘を聞き分ける能力を持っているため、周囲から忌み嫌われていた。母・フミ（若村麻由美）を残し、故郷を離れて九十九夜町にたどり着く。空腹で倒れていたところを探偵・祝左右馬（鈴鹿央士）に助けられ、彼の探偵助手として働くことになる。鹿乃子は自分の特殊な能力を隠して生きようとするが、左右馬はその能力に驚くことなく、彼女を受け入れる。

ある日、左右馬は事務所の大家から藤島家への届け物を頼まれ、鹿乃子とともに向かう。藤島家では、夫人の雪乃（櫻井淳子）が優しく二人を迎えるが、突然「耕吉！」という声が響き、藤島家の娘・千代（片山友希）が現れる。千代は以前、鹿乃子と左右馬に対して失礼な態度を取った人物だったため、互いに驚くことに。千代は探偵小説好きで、二人を貧乏人だと無意識に侮辱するが、母・雪乃にたしなめられる。

そこに運転手の耕吉（宮崎秋人）が現れ、千代の履き物を持ってくる。千代は一人で芝居を見に行こうとするが、雪乃から耕吉に車で送るように命じられる。

千代が出かけた後、雪乃は探偵の左右馬に「頼み事がある」と話し、当主の幸弘（杉本哲太）が登場する。幸弘は「藤島幸弘、恨ミハ、忘レナイ」と書かれた不気味な手紙を玄関先で見つけたと言い、どう対処すべきか悩んでいた。

話し合いの最中、新たな手紙が届けられる。そこには「千代を預かった。返して欲しければ金を用意しろ」と書かれており、一同は驚愕する。

物心ついた頃から他人の嘘がわかるという特殊な能力を持つ浦部鹿乃子（松本穂香）は、その力のせいで村人たちに忌み嫌われていた。母・フミ（若村麻由美）が必死にかばってくれるが、これ以上迷惑をかけられないと感じた鹿乃子は村を出て、九十九夜町（つくもやちょう）にたどり着く。そこは、行き交う人々の言葉が嘘で溢れる町だった。

仕事を探していた鹿乃子は「女給至急入用」の貼り紙を見てカフェー『ローズ』に行くが、女給のリリー（村川絵梨）に先ほど働き手が決まったと断られてしまう。

一方、『祝探偵事務所』を営む祝左右馬（鈴鹿央士）は、警官で親友の端崎馨（味方良介）を連れて稲荷神社の掃除に向かっていた。左右馬は家賃をまけてもらうために神社の掃除をしていたのだが、神社に到着すると、野犬のような唸り声と女性の「おいてけ～」という声が聞こえてくる。物音のする茂みへ入ると、そこで猫とメザシを巡って対峙している鹿乃子に遭遇する。空腹で倒れてしまった鹿乃子を、端崎が介抱して連れてきたのは、お食事処『くら田』。

『くら田』を営む倉田達造（大倉孝二）と妻のヨシ江（磯山さやか）は、鹿乃子にご飯を食べさせるが、倉田家の息子・タロ（渋谷そらじ）のついた嘘に、鹿乃子は敏感に反応してしまうのだった…。