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神崎美羽（松本若菜）が訪れた図書館で、亡くなったと思われていた冬月稜（深澤辰哉）と再会する。駐車場で待っていた夫・神崎宏樹（田中圭）と娘の栞も美羽の帰りが遅いことを心配し、図書館へと向かう。

冬月に抱きしめられた美羽は、一瞬だけ彼に応えかけるが、複雑な感情を抑え、必死に冬月を突き放してその場を離れる。

冬月が生きていたことに驚きと喜びを感じながらも、家庭を持つ今の自分に戸惑いを抱く美羽。その様子に違和感を覚えた宏樹は、美羽の心の動きを心配する。

一方で、冬月は期待していた美羽の反応に動揺し、友人の水木莉紗（さとうほなみ）に相談するが、莉紗もまた冬月への密かな想いを抱えていた。

美羽への愛情を再認識した宏樹は、喫茶店のマスター・浅岡忠行（北村一輝）や親友・小森真琴（恒松祐里）に相談を重ね、美羽のために何ができるのか模索する。

その宏樹の優しさが美羽の心に響く中、葛藤の渦中にいる美羽に冬月からのメッセージが届く。

「最後にもう一度だけ会って話したい」と記された冬月からのメッセージに、美羽は再び迷いと向き合うことになる。

神崎美羽（松本若菜）の赤ちゃんが元気な産声をあげて生まれた。神崎宏樹（田中圭）は、その子を抱いた瞬間、自然と涙が溢れてしまう。美羽にはその涙の理由がわからなかった。

父親になる自信がなかった宏樹自身も、その溢れ出た感情に困惑し、行き場を無くした気持ちを喫茶店のマスター・浅岡忠行（北村一輝）に相談するのだった。

美羽は、親友・小森真琴（恒松祐里）のアドバイスと、自身の名前を父親につけてもらった思い出から、宏樹に子供の名前を付けてほしいとお願いする。

そして冬月ではなく、宏樹の子供としてこれから育てる決意をするのだった。そんな中、大規模テロの犠牲者と誤報されていた冬月が無事日本に生きて帰ってきた。

一緒に帰ってきた水木莉紗（さとうほなみ）と、冬月と間違えられた本当の犠牲者で、冬月の同僚・下原健太 （持田将史）の弟・隼人（西垣匠）の元へ向かっていた。

そこで隼人に兄のいない悲しみをぶつけられた二人だったが、遺族の想いを背負って生きていくと、冬月は心に誓うのだった。

そして宏樹は、子供の名前を託されたことに対して、自分自身とさらに葛藤するのだった・・・ 。

神崎美羽（松本若菜）は妊娠が発覚するが、DNA鑑定の結果、その子は夫・神崎宏樹（田中圭）ではなく、幼なじみの冬月稜（深澤辰哉）の子であることが判明する。美羽は、冬月がアフリカで大規模テロの犠牲者になったというニュースを見て、真実を隠し、宏樹に「あなたの子よ」と伝える。嘘をつき続けることに不安を感じつつも、冬月との子供が自分のお腹で生きていることを実感し、覚悟を決める。

一方、アフリカの医療施設では、汚れた姿の水木莉紗（さとうほなみ）が、日本人の遺品が冬月のものであると確認し、衝撃を受ける。冬月の死が確定したことで、彼女も放心状態に。

宏樹は、美羽から子供の話を聞いたものの、喜びよりも複雑な感情を抱く。日常的に美羽に厳しい言葉を投げかけてしまう自分が、この子供と向き合えるのか自信が持てず、悩む。そんな感情を喫茶店のマスター・浅岡忠行（北村一輝）に打ち明けつつ、これから美羽と生まれてくる子供とどう向き合うべきか、深く考えるのだった。

神崎美羽（松本若菜）は、中学生時代の色あせない楽しい記憶を抱えながらも、現実ではやりきれない日々を過ごしていた。外面は良いが、夫・神崎宏樹（田中圭）との冷え切った夫婦生活に悩み、乱暴な言葉を投げつけられる日々に、偽物の笑顔を浮かべる自分に嫌気が差していた。

そんな中、親友・小森真琴（恒松祐里）とその息子・幸太（岩本樹起）を家に招いた美羽は、子どもができれば現状が変わるかもしれないと期待する。翌朝、恐る恐るその考えを夫に伝えるも、「自然に任せればいい」と一刀両断され、逆にいらだたれる始末。

ある日、学校の給水塔を見上げた美羽は、中学生時代にそこで過ごした幼なじみとの日々を思い出す。思い出に導かれるように昔よく通った図書館に足を踏み入れた美羽は、そこで偶然幼なじみ・冬月稜（深澤辰哉）と再会する。中学生ぶりの再会に心躍る二人は、当時の無邪気なまま会話を弾ませる。

しかし、美羽が既に結婚していることを告げると、冬月はどこか残念そうな表情を浮かべる。さらに、冬月も仕事でアフリカに行くことが決まっており、二人はもうすぐ別々の道を歩むことを悟る。「神様がくれたプレゼントだね」と語る冬月の言葉に、美羽はこの再会が最後かもしれないと感じるのだった。