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饗庭あいば（菊池風磨）と華子はなこ（山田杏奈）を含む市役所の第三係は、不正に税金を滞納している企業や関係者の情報を収集している。彼らは特に「徴税禁止リスト」と呼ばれる、税金を免除されている企業のリストの証拠を探している。一方、相楽さがら（本郷奏多）は、自身の家族が経営する相楽グループの税滞納問題に対処している。彼は第一係の日比野ひびの（石田ひかり）に協力を求め、グループの税滞納を調査させる。

商店街の存続が危ぶまれる中、自治会長の守谷哲明（野添義弘）は、相楽グループとの取引問題で資金繰りに苦しんでいる。守谷の娘、香澄（金澤美穂）は、商店街の活気を取り戻すために地域活性化に努めている。

そんな中、饗庭たちは「徴税禁止リスト」の証拠を掴む絶好の機会に直面する。相楽グループの子会社がリストから外れ、大量の税金滞納が発生したことが判明。彼らはこの機会を利用してさらなる調査を進める。

しかし、相楽グループの会長である相楽の父・耕史郎（板尾創路）が、彼らの行く手を阻む大きな障害となる。最終回に向けて、市役所内の大きな闇に迫る物語がクライマックスを迎える。

徴税禁止リストの存在を知った饗庭あいばと華子は、リストの真実を追求する。副市長・相楽にリストの現物が見つかった場合の調査・公表を約束させるが、手がかりはない。

彼らは滞納している大学生・星野芽依のアルバイト先に潜入し、納税に無関心な芽依から、税金を払わなくて済む“裏技”について聞く。この裏技を使って税を納めずに済んだという芽依の友人・若月大輝を調査すると、彼が市の職員と話していたことを突き止める。

若月は、その職員によって税金滞納がなくなったと語る。記録によれば、若月は滞納していた税金を一括で納付し、担当者は加茂原となっていた。

饗庭たちは、若月のアルバイト先が相楽グループに属していることを発見し、徴税禁止リストとの関連を疑う。若月の税金滞納を解消したのが加茂原かどうかが焦点となる。

ついに徴税禁止リストを手に入れた饗庭は、相楽と対峙し、リストの真実に迫る。このリストをめぐる闘いは、市の腐敗と秘密を暴くことにつながる。

饗庭と華子は、徴税の公正性と市の正義を守るために奮闘する。

納税課庶務係で発生した還付金の振り込みミスにより、1千万円が誤って一人の市民の口座に振り込まれ、徴税第三係の饗庭（菊池風磨）たちは騒然となる。このミスが公になれば市の評判が損なわれるばかりか、再選を目指す市長米田（佐戸井けん太）の立場も危うくなる。副市長相楽（本郷奏多）も心配している。

問題は、誤って還付金を受け取った市民が返還を拒否し、自分のものだと主張していること。米田市長は、この市民が住民税を滞納していることを利用し、徴税第三係に滞納処分の名目で口座を差し押さえるよう無理な要求をする。これに対し、華子（山田杏奈）は反発するが、その市民が華子の憧れの人、元市役所職員で徴税吏員だった羽生詩織（市川由衣）だと知り、驚く。

饗庭と華子は羽生の元を訪ねる。羽生は市役所退職後、父親が経営する学習塾で働き、父親の死後は塾を一人で経営していた。華子が徴税吏員になったことを知り、羽生は複雑な反応を見せる。さらに、還付金の返還を求められると、羽生は米田市長との面会を条件として出す。

羽生が市長との面会を求める理由は何か？徴税第三係はこれまで誰も知らなかった市の闇に直面し、最大の試練に立ち向かうことになる。この事態は、市の運営に関わる重大な秘密を明らかにすると同時に、徴税第三係のメンバーにとっても大きな挑戦となる。

饗庭（菊池風磨）が働く税務所の徴税第三係の窓口に、フリーカメラマンの熊川弘三（吉村界人）が怒鳴り込む。彼はバイクを手放したにも関わらず軽自動車税の納税通知書が届いたことに怒っている。「どうして自分のものでもないバイクの税金を払わなければならないのか！」と怒る弘三を、同僚の華子（山田杏奈）が落ち着かせようとするも、彼は聞く耳を持たない。饗庭が介入し、事態は収まる。

同時に、税務課は「インターネット公売」を開始する。この公売は税金滞納者から差し押さえた物品を売却し、滞納税金に充てることを目的としている。注目は、200円から始まった『ゆで卵器』の入札価格が急上昇し、100万円にはねあがる。この騒動に第三係は動揺する。このゆで卵器の元の持ち主は熊川良太郎（山田明郷）、彼の会社が倒産し、固定資産税や住民税を滞納したため差し押さえられたものだった。良太郎は病気で亡くなり、滞納金は息子たちが相続することになる。

良太郎には三人の息子がおり、その中の一人が弘三だった。他の二人は一哉（田中幸太朗）と英二（古屋呂敏）。昔は仲が良かった三兄弟だが、ある出来事が原因で疎遠になり、さらに父の滞納金を巡って深い遺恨が生まれていた。特にゆで卵器に対する彼らの関心は、ただの物品以上のものを示唆している。

饗庭たち第三係は、ゆで卵器の謎を追求し、兄弟の絆を取り戻すために動き出す。この過程で、家族の絆、遺恨、そして彼らの過去と現在に迫る展開となる。

加茂原（鈴木もぐら）は、銭湯で親しくなったグエン（葵揚）を助けるため、滞納してしまった国民健康保険税の納め方を教えることを申し出る。グエンは特定技能ビザで来日し、納税方法に困っていた。一方、饗庭（菊池風磨）はスーパーで華子（山田杏奈）に偶然会い、地元農園の野菜を薦めるが、その時レジでベトナム人店員に対する客の怒鳴り声がする。この店員、フア（フォン･L）は言葉の壁で困っており、華子は同情する。

翌日、グエンが税金の納付相談のため市役所を訪れ、加茂原は一件落着と安堵する。しかし、調査の結果、グエンは国民健康保険税のみならず住民税も滞納しており、所得が不明で市から納税案内ができなかったことが判明する。グエンは農家が税金を支払っていると思い込んでいたが、記録には支払いがない。

饗庭と華子は、グエンの勤務先であるいくしま農園を訪れ、農園主の生嶋妙子（大島さと子）に話を聞く。彼女は外国人労働者を雇い、夫亡き後は農園を一人で運営しており、住民税はグエンの責任であり、農園は天引きしていないと主張する。契約書にはグエンのサインもあり、一見勘違いと思われたが、グエンだけでなく、他のベトナム人労働者も同じ問題を抱えていることが明らかになる。

最終的に、農園の労働契約と税金納付の実情に矛盾があることを饗庭たちは認識し、外国人労働者が直面している問題に取り組むことになる。饗庭と華子は、労働者と農園主の間の誤解を解き、正しい納税方法を教育するために奮闘する。

饗庭あいばと華子はなこは、隠れ待機児童問題の改善を求めるが、副市長の相楽さがらは税の徴収率向上を最優先と主張する。彼は98％以上の徴収率を目標にし、そのためなら人員整理も検討すると示唆した。一方、浜村はまむらは徴収率トップの第一係への異動を密かに計画していた。饗庭と華子は滞納税金が860万円に上るプロサッカー選手・小田倉翔馬の資料を見つける。彼は2年前のケガ後、2部リーグに移籍し、給料が下がった影響で税金の滞納が生じた。饗庭たちが彼の所属チームを訪れるも、小田倉は滞納の件を認めなかった。しかし、スポーツライターの犬飼から、小田倉が今シーズンで解雇される可能性を知らされる。さらに、浜村は日比野から小田倉の滞納情報をマスコミにリークする提案を受ける。彼女の真意は不明だが、浜村への異動の餌食として利用される可能性が浮上する。納税問題が饗庭たちを取り巻く複雑な事態へと発展していく。