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ケンカの原因は親方の口の悪さだ と誤解していた吟（藤原樹）と路乃。しかし、それに腹を立てた鉄矢は 「工務店も路乃との結婚もやめる！」 と言い出してしまう。

そんな鉄矢に、篠峯（吉田健悟）が 日本酒を勧める。
彼の “本音を引き出す” 篠峯マジックにより、 鉄矢はついに真相を打ち明ける――。

数日後――。

吟は親方を店に招待し、 赤武（市川知宏）の純米大吟醸 でもてなす。
すると、親方は 意外な言葉 を口にして……！？

果たして 鉄矢と路乃の結婚、そして工務店の未来は――！？

ある日、吟（藤原樹）の店で、工務店の親方と弟子の鉄矢が取っ組み合いのケンカを始める。店内は騒然となるが、結局、ケンカの理由は分からないまま終わる。

翌日、親方の娘・路乃が謝罪に訪れ、ケンカの理由を尋ねる。しかし、吟にも日本酒たちにもその理由は分からない。実は路乃は鉄矢と結婚の約束をしており、事情を知りたがっていた。

そこで吟は、日本酒の力を借りて鉄矢の本音を引き出そうと考える。酒を酌み交わしながら話を聞くうちに、鉄矢の口から飛び出したのは、予想もしない言葉だった――。

日本酒フェスに来なかった母・澄子（横山めぐみ）に会いに行く吟（藤原樹）。
なぜ店を継ぐことに反対するのか、その理由を直接聞くつもりだった。

しかし、澄子は吟の質問には答えず、「お店を継ぐのだけは絶対にダメ」とかたくなに拒絶する。

さらに、母の口から飛び出したのは、想像もしていなかった衝撃的な事実。その“爆弾発言”に、吟は言葉を失い、すっかり落ち込んでしまう。

そんな彼の前に、擬人化したニューフェイスのマッコリ（イ・シガン）が現れる――。

日本酒とはまた違った存在感を放つマッコリは、吟に何を語るのか？ そして、澄子の言葉に隠された真実とは――？
吟の「店を継ぐ」という決意が、今大きく揺らぎ始める。

日本酒フェスは大成功！ のはずが、会場の隅で3人の女性客が言い争っているのを見つけた吟（藤原樹）。

何があったのかと割って入るが、紗良と結葉は「なんでもないです」とそそくさと帰ろうとする。そんな中、「こんなところ来なきゃよかった！」と声を荒げていた和香（菊池和澄）が、怒りを抑えきれずにその場を去ろうとする。

吟はそんな彼女を呼び止め、「笑顔で帰ってほしいから、少しだけ日本酒を紹介させてほしい」と申し出る。彼女の張り詰めた気持ちに気づいた吟は、何とか和らげてあげようと考え、新たな日本酒・宗玄（淵上泰史） を勧めることに。

吟の力で擬人化した宗玄が現れると、他の日本酒たちは久しぶりの再会に喜ぶ。ぬる燗で出された宗玄の温かくて心落ち着く香りが漂う中、和香は一口含み、ほっとした表情を浮かべる。

そして、ようやく和香は、服飾の専門学校の同級生である紗良と結葉との間に何があったのかを語り始める――。

果たして、彼女たちの間に何があったのか？ 日本酒の力で、3人の心は再び通じ合うのか？
吟の新たな挑戦が、静かに幕を開ける。

店を本気で継ぐ決意を固めた吟（藤原樹）。 そんな彼に、弁護士の宝田（大山真絵子）が「一気にお客さんを増やす方法」として日本酒フェスの開催を提案する。

かつて祖父・金蔵（渡辺哲）が元気だった頃、年に一度の祭りと盆踊りが町の大きな楽しみだった。町内会長の奈良間（肥後克弘）も、その復活には大賛成で「ぜひ手伝いたい」と乗り気だ。

しかし、自分には試飲会くらいしかできないと弱気になる吟。そんな彼を励ましたのは、日本酒の屋守（後藤拓磨）だった。屋守はDJブースを出し、盆踊り用のオリジナル曲を作り始める。そして、「日本酒はエンタメだ」と言い放ち、吟の背中を押す。

また、祖父・金蔵の死後、ふさぎ込んでしまった金蔵の幼馴染のためにも、吟はこのフェスを成功させようと決意を新たにする。

果たして、日本酒たちの協力のもと、吟が企画した日本酒フェスは成功するのか？
酒と音楽が交わる、新たな挑戦が始まる！

祖父（渡辺哲）の弁護士・宝田（大山真絵子）の紹介で、老舗食器メーカーの3代目社長・白滝如水（青山めぐ）と出会った吟（藤原樹）。白滝からの依頼は、「クライアントと話を合わせるために、おいしい日本酒を教えてほしい」というものだった。

しかし、白滝は日本酒に興味がなく、「全然好きじゃない」と公言するタイプ。そんな彼女に対し、吟は酒と肴のマリアージュの奥深さを伝えながら、日本酒の魅力を少しずつ紹介していく。次第に白滝もその味わいに心を開き、日本酒の世界に引き込まれていく。

だが、ようやく日本酒の楽しみ方を理解し始めた白滝は、突然吟に無理難題を告げる。果たして、その要求とは何なのか？ そして、日本酒を通じて築かれる二人の関係はどのように変化していくのか――。

貴重な日本酒「黒村祐」を誤って割ってしまった吟（藤原樹）。その後、村祐（青山凌大）は姿を消し、一升瓶に姿を変えたまま戻ってこない。自責の念に駆られた吟はすっかり落ち込み、祖父（渡辺哲）の店を継ぐことすら諦めかけていた。

そんな吟に、一歩己（西山潤）が「強く大きな一歩を踏み出すための酒」だと語り、自らの名を冠した日本酒「一歩己」を勧める。その酒を口にした吟は、不思議と気持ちが前向きになり、再びやる気を取り戻す。

意を決して祖父の日記を開いた吟は、ある一文を見つける。「澄子来る。吟はもう連れて来ないとのこと。寂しい」――そこには、母・澄子（横山めぐみ）と祖父の間に何か深い確執があることが示されていた。疑問を抱いた吟は母に問いかけるが、澄子は何も語ろうとしない。

その時、吟の脳裏に村祐の「お前は大事なことを何一つ覚えていない」という怒りの言葉が蘇る。彼の言葉の意味を知るため、吟は村祐の酒を口にする。すると、その瞬間、村祐の記憶が映像となって目の前に広がっていき――。

日本酒を巡る過去の記憶、祖父と母の確執、そして村祐の怒りの真相とは。吟は真実に辿り着くことができるのか。

祖父が持っていた日本酒に人間の姿を与える能力――その力は、吟（藤原樹）にも確かに受け継がれていた。自身の力に気づいた吟が呼び出したのは、一歩己（西山潤）、赤武（市川知宏）、加茂錦（大倉空人）に加え、新たに現れた3本の日本酒・村祐（青山凌大）、篠峯（吉田健悟）、屋守（後藤拓磨）。こうして、個性豊かな日本酒たちが一堂に会することとなった。

「まずは私たちのこと、飲んでみて」と篠峯に勧められ、吟はその一本筋の通ったブレない味に感動する。そして、自分自身も筋を通して祖父の店を継ぐと改めて決意。日本酒たちは「一緒に頑張ろう」と励ましてくれるが、ただ一人、村祐だけは険しい表情を崩さず、「俺は認めないぞ」と言い残し、その場を去ってしまう。

村祐のことをもっと知りたいと思った吟は、祖父の貯蔵庫へ向かう。そこで見つけたのは、他の酒とは一線を画す「高級そうな」黒ラベルの村祐。その瓶に手を伸ばした瞬間、吟の中にある記憶が呼び覚まされようとしていた――。

村祐の怒りの理由とは？ そして、この黒ラベルの村祐が持つ特別な意味とは？ 祖父の店を継ぐ決意を新たにした吟は、日本酒たちと共に、新たな一歩を踏み出そうとしていた。

亡くなった祖父・金蔵（渡辺哲）から酒屋を受け継いだ吟（藤原樹）は、祖父の姿を思い浮かべながら店を営んでいた。金蔵は、客に最適な酒を選び、笑顔を引き出す名店主だった。しかし、吟は祖父のように店を続ける自信を持てず、店を手放すことを考えていた。

そんなある日、金蔵の特殊な力で人間の姿を与えられた日本酒たち、一歩己（西山潤）、赤武（市川知宏）、加茂錦（大倉空人）が吟の前に現れる。彼らは店の未来を左右する存在であり、彼らの登場によって、吟の人生と店の行方が大きく動き出すことになる。

祖父の遺志と自身の葛藤の中で、吟はどのような選択をするのか――物語は、新たな展開を迎える。

都会の外れに佇む、看板のない不思議な店が舞台。この店は「必要としている人にしか見つけられない日本酒店」で、店主の吟（藤原樹）が切り盛りしている。ある日、雑誌編集部で働く鶴田ゆり（浅川梨奈）が予約客として店を訪れる。

ゆりは仕事で大きなミスをし、深く落ち込んでいた。吟は「お客様にピッタリの日本酒を提供し、心を解放して笑顔になってもらうのが店のモットーだ」と話し、彼女を迎え入れる。店内では、人間の姿をした日本酒たちが静かに見守っている。

吟が選んだ一杯とともに、絶妙な肴が運ばれ、ゆりの心は次第に癒されていく。酒と料理の美味しさに魅了され、重い気持ちが和らぐゆり。その後、彼女を見送った吟は、祖父であり店の先代の遺影に手を合わせる。店には、酒を通じて人々を支える特別な物語が流れていた。