月９【君が心をくれたから】を見逃した！見逃し配信で見る方法は？

逢原雨は朝野太陽と交際を始める。雨の祖母、雪乃がガンで入院中であるため、太陽は雨の支えとなり、雪乃の家で共に生活をスタートさせる。

しかし、雨は太陽との共同生活に慣れずにいた。太陽は雨に対し、「雨」と呼びたいと提案するが、雨は自身の名前に複雑な感情を持っており、考える時間を求める。

ある日、雨は祖母の部屋で古いボイスレコーダーを見つける。かつて雪乃との間で声の交換日記をしていた雨にとって、祖母の声はかけがえのない宝物だった。

急に雪乃の容態が悪化し、病院から連絡が入る。雨が駆けつけると、雪乃は家で過ごしたいと願い出る。病院側から責任を問われる可能性があるにも関わらず、太陽の励ましを受けて雨は雪乃を家に連れ帰る決断をする。

雪乃は、自身がもう長くないことを悟りながら、雨の母、霞美を含む家族旅行を望む。これが雨とその家族にとって、最初で最後の旅行となる。

逢原雨は朝野太陽に別れを告げる。味覚と嗅覚を失った雨は、祖母の雪乃とこれからのことを話し合う決意をするが、雪乃はガンで余命わずかであることを明かす。

雨はショックを受け、雪乃は雨に生きている間の笑顔を見せてほしいと願う。太陽の父・陽平は太陽を励ますため、亡き妻との出会いや失恋後の男性の行動について語る。

雨は“案内人”千秋に雪乃の奇跡を願うが、千秋は奇跡が誰にでも起こるわけではないと答える。そして、雨は触覚を失う予兆を受ける。

2016年2月、逢原雨（永野芽郁）は卒業式を控え、東京での一人暮らし準備のため、朝野太陽（山田裕貴）とショッピングセンターへ買い物に行く。

卒業翌日に上京する雨に、太陽は卒業記念のプレゼントを尋ね、雨は制服の第2ボタンをもらい損ねた代わりに、マーガレットの小花束を選ぶ。太陽はこの花の香りを二人の思い出の香りとする提案をする。

2024年1月、太陽は雨に告白するが、「他に好きな人がいる」と断られる。妹の春陽（出口夏希）や柳田達夫（螢雪次朗）ら花火職人たちは、太陽が振られたことに驚く。

雨は市役所職員の望田司（白洲迅）に五感を失う珍しい病気で味覚がないことを打ち明け、太陽には言わないと決める。雨が庭の植物に水やりをしていると、祖母の雪乃（余貴美子）が帰宅し、日下（斎藤工）は雨に雪乃に五感のことを伝えるべきだと告げる。

冬の長崎で開催されるランタンフェスティバルには、恋愛成就を願う「恋ランタン」が名物だ。

高校時代、逢原雨は恋ランタンの話を聞き、初恋の人がいる朝野太陽に悔しさを感じる。祖母の雪乃から励まされた雨は、長崎孔子廟へ走り、恋ランタンに願い事を書く。

味覚を失った雨は、パティシエの夢を諦めざるを得なくなり、雪乃に反発する。そこに日下が現れ、感覚を失うと次に失う感覚とタイムリミットが時計に表示されることを教える。

雨の時計には「鼻」と11日後のタイムリミットが表示される。日下は嗅覚の重要性を説明し、雨に新たな気づきを与える。

逢原雨（永野芽郁）は高校時代の恋人、朝野太陽（山田裕貴）と久しぶりに再会するが、太陽が事故に遭う。その後、“あの世からの案内人”日下（斎藤工）が現れ、雨に太陽の命を救うための“奇跡”を提案する。これは雨が自分の五感を犠牲にする代わりに太陽を救うというもの。雨は太陽のために奇跡を受け入れ、最初に失うのは味覚。日下は雨に奇跡や案内人の存在を秘密にするよう警告するが、太陽だけには真実を話しても良いと言う。もう一人の案内人、千秋（松本若菜）は雨に正直に話すよう助言するが、雨は太陽が自分を責めることを恐れて拒否する。

太陽の妹、春陽（出口夏希）が持ってきたマカロンを食べる雨。これは太陽が高校時代に特別な思い出と共にくれたもの。味覚を失う前に好きなものを食べようと決めた雨は食べ歩きを始める。そんな中、長崎スイーツマルシェのゲストとして雨に「必要ない」と言ったパティスリー『レーヴ』のパティシエ、田島守（ジャン・裕一）が登場する。

この物語は2013年、長崎を背景に展開する感動的なドラマである。主人公、逢原雨（永野芽郁演）は、珍しい名前から「ザー子」と揶揄され、他人と関わることを避ける性格だった。雨の日、高校3年生の朝野太陽（山田裕貴演）が雨に赤い折りたたみ傘を差し出し、親しげに声をかける。太陽の明るく真っ直ぐな性格に次第に惹かれる雨は、徐々に心を開くようになる。

しかし、2人は別々の道を歩む約束を交わす。雨はパティシエになる夢を追い、東京へ移住。太陽は家業である花火師の道を選び、修行に励むことを決意する。10年の時を経て、雨は長崎へ帰省し、祖母・逢原雪乃（余貴美子演）に迎えられる。東京での生活について話す際、雨は話題をそらす。一方、太陽は大晦日の花火大会の責任を任されず、父であり師匠でもある朝野陽平（遠藤憲一演）との間で衝突する。

過去と現在の葛藤を抱える中、かつての思い出の場所である眼鏡橋で、太陽は雨が赤い折りたたみ傘を手にした姿を目にする。この偶然の再会が、2人の運命を再び動かすことになる。

クライマックスは大雨の中で迎える。重傷を負った太陽を抱きしめ、助けを求める雨。そこに、“あの世からの案内人”を名乗る日下（斎藤工演）が現れ、「心を差し出すなら奇跡を起こそう」と提案する。この神秘的な出来事が2人の運命をどう変えるのか、物語は繊細に描いていく。