院内警察を見逃した！見逃し配信で見る方法は？

武良井治は榊原俊介から夏目美咲の死が自殺だと聞かされる。外階段から転落したことが死因で、榊原の緊急手術も間に合わなかったという。武良井は美咲の自殺を信じられず、病院が事実を隠蔽していると疑う。隠蔽の理由は、治験の副作用と転落死が病院の管理を問題視し、新薬治験に悪影響を及ぼすからだと考えられる。

武良井は監視カメラを再調査し、美咲が苦しそうに廊下を歩き、外階段へと向かうドアの方向に進む姿を見つける。そして、現場に残された榊原の切り裂かれた白衣と口紅の痕を発見する。これらの証拠から、美咲の死の真相を解明しようとする。

武良井治は、新しい抗ガン剤の治験中に亡くなった患者が宮内香織であることと、彼女のカルテが改ざんされていたことを発見する。改ざんの記録には榊原俊介の名前があった。武良井は榊原に対し、この件を追及しようと決心する。一方、室長の横堀仁一は、武良井に無茶をしないよう忠告する。

川本響子は、香織の担当医であった安原誠がカルテ改ざんに気づかなかった理由を疑問視する。しかし、安原は3ヵ月前から休職中で、重い病気で入院しており、現在は会話もできない状態にある。緊急手術が必要となり、その執刀医は榊原であった。

この状況の中、院内交番に上條萌子と白石葵が慌てて報告に来る。安原の手術を控えた榊原が突然姿を消したというのだ。武良井と川本は榊原の行方を追い始める。

武良井治（桐谷健太）は、治験中に亡くなった恋人・夏目美咲（入山法子）に関して新たな情報を得る。美咲が服用していたのは治験薬ではなくプラセボ＜偽薬＞だったというもので、「俺が調べてきたことは全部無駄だったのか？」とショックを受ける。

川本響子（長濱ねる）が昼食を購入して院内交番に戻ると、尼子唯織（さとうほなみ）や上條萌子（玄理）、白石葵（馬場ふみか）らがくつろいでいた。そこで川本は、阿栖暮総合病院で行われている治験には500億円もの開発費用が投入されていると聞かされる。

しかしその治験薬によって、症状の進んでいる患者でも手術可能になるまで回復したという症例がいくつも出ているのだという。

一方、榊原俊介（瀬戸康史）は、院長の武藤則光（山田明郷）から、HLHS＜左心低形成症候群＞で入院中している今井結依（梨里花）の手術を中止するよう命じられる。

だが榊原は必ず成功させると反発し、外科医たちを集める。しかし、院長が反対しているオペとあって、どの医師も榊原のサポート役を拒否。

そんな中でも萌子が自ら助手に名乗りを上げた。武良井は、自らが調査を続けることで治験の邪魔になるかもしれないと考えていた。

そんな武良井に、川本は美咲が飲んでいたのがプラセボだったとしても、治験薬で副作用が出た患者のことをきちんと調査するべきだと主張する……。

武良井治は勤務中の不倫行為をしていた男性医師に証拠写真を見せ、その医師が阿栖暮総合病院と製薬会社の間の取引役である情報を掴んでいた。治験に関する情報と写真の破棄を交換条件に提示する。

一方で、榊原は左心低形成症候群に苦しむ少女・今井結依を勇気づけようとするが、結依は入院患者の死に深く落ち込んでいた。その時、救急搬送された患者が院内で行方不明になる事件が発生。

川本響子は高校の同級生である可能性のある曽根崎茉莉の捜索を開始し、発見するも体型が激変していた。茉莉のカルテを調べた川本は、食欲抑制剤や睡眠薬の不正摂取を発見。

同時に、院内交番室長の横堀仁一は田尻賢太郎が生活保護者に不必要な睡眠薬を処方していることに疑問を抱く。この問題を川本が調査することになり……。

阿栖暮病院内交番の武良井治は、警視庁捜査一課長の城川尚と再会し、恋人・夏目美咲の死について疑問を持っていた。美咲はステージⅣの胃がんであり、新薬の治験後に原因不明の間質性肺炎で亡くなる。その治験責任医師は榊原俊介だった。製薬会社は治験患者の間質性肺炎死を把握しており、内部調査をしていた。武良井は美咲の日記から、亡くなった患者たちが肺炎の症状を隠していた可能性を指摘する。

一方、14歳の今井結依は病院で倒れ、HLHS（左心低形成症候群）のため入院する。結依は榊原を頼る母親の意向で病院に来ていた。榊原は、結依との会話から妹のことを思い出す。また、入院患者の清宮松雄が退院し、看護師の川本響子たちに報告する。清宮は武良井に人探しを依頼する。

武良井治たちが所属する阿栖暮総合病院の院内交番に、手術直後の上條萌子と白石葵が訪れる。彼女たちは、榊原俊介が執刀した手術に参加しており、トラブルにも動じず的確に対処する榊原の技術に感銘を受けていた。

川本響子は、横堀仁一から「武良井が恋人の死に榊原が関わっていると疑っている」と聞いたことを思い出す。その夜、武良井は横堀とサウナで警視庁捜査一課長の城川尚に会い、恋人・夏目美咲の死について報告する。

美咲は胃がんステージⅣで、新薬の治験に参加していたが、2ヵ月後に間質性肺炎を発症し亡くなっていた。阿栖暮総合病院で治験に参加している80人の患者のうち、5人に間質性肺炎が見られ、美咲を含む60代の男性も同じ病で亡くなっていた。

武良井は治験が継続されていること、副作用が疑われる症例が発生しても報告されず闇に葬られる可能性を指摘し、その治験の責任医師が榊原であることを城川に伝える。